2010/12/14

映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の感想

先日(12/11)、 宇宙戦艦ヤマト実写版、"SPACE BATTLESHIP ヤマト"を観てきましたので、思ったことを書いてみたいと思います。感想らしく書きたかったのですが、どちらかというとダメ出しです。 ダラダラです(苦笑)。

ネタばれになる可能性もあるので、観てない方、ご遠慮くださいませ。
まずストレートな感想として「軽い、浅い」という感じがしました。非戦闘時の乗組員の描き方は、いわゆる普通のドラマ的な感じでコミカルなものになっており、あれはあれで「アリ」とも思いましたが、「地球が滅亡する」という前提で旅立っている背景が打ち消されてしまったように思いました。

 【ワープに関して思ったこと】

初回のワープなんですが「やってみたら出来ちゃった」って感じがしてしまうのは私だけでしょうか?(笑) 恐らく時間の都合で無理があるんでしょうけど、真田さんがもっと詳細な原理説明、どれだけリスクが大きいのかしっかり語って、ワープ開始までのプロセスをしっかり描けたなら、成功したときの喜びの演技も納得できるものになったんじゃないかな。
また、定期的にワープを繰り返し14万8千光年先のイスカンダルを目指す訳ですが、まぁ現実的といえば現実的ですよね。ただ、ワープ中に食事してたりする風景も書かれており、「ワープアウトした瞬間に敵に遭遇したらどうすんのよ」とか考えてしまう。こういった所も浅いと思えた部分。

【戦闘シーン】

ヤマトといえば、戦闘シーンだって魅力の一つの筈。なのに圧倒的に少ないのが残念でした。
CGは結構イケてるんじゃないでしょうか。ただ、波動砲だけはなんか迫力に欠けますね。発射までのプロセスもなんかパっとしない、簡単に撃ちすぎ感がある。波動砲ってリスキーな攻撃手段だったように記憶してましたが…。
被弾した時の船内の様子は秀逸。爆発して人が吹っ飛ぶところはなかなか凄い(一瞬だけど)。
全体的に気に入らなかったのは艦橋内のセット、台詞の言い回し、演技、すべて。どこかのバラエティ番組にでも出てくる何かの組織の司令室的な安っぽさがある。黄色の回転灯、あれは無い…。

【セット】

時折でてくる、エイデンで売ってそうな「キーボード」がちらほら出てくるが、あれは誰か止める人いなかったのかと真剣に思う(笑)。あと、艦底の格納庫、ものすごく狭い感じがする…

【ストーリー云々】

艦長代理となった古代が、憎んでいた沖田と同じ行動を撮らざるを得なくなり、苦悩する。この話は、本筋とは違う味付けをしてあるのですが、意外とよかったんじゃないでしょうか。ただ、全体を通じてそれぞれキャラクターの背景を「台詞回し」だけで片づける所が多く、こういった手抜きが感情移入しにくい点として大きなマイナスになってる気がします。

【ガミラスとイスカンダル(の人)】

普通に顔が青いだけの人が出て来て、普通に日本語をしゃべり、普通に聞いた筈も無いのに「ヤマトヤマト」と言うようなアニメと違って、この映画でのあの表現はいいかもしれない。でもデスラーがいまいちぱっとしなかったね…。
もう一つ、ガミラス星人捕獲した話なんだけど、あれ無警戒過ぎるよね・・・。防護服着て銃構えるくらいしてほしかった。

【長いし面倒になってきたので最後】

沖田艦長が最後に 「地球か…何もかも皆懐かしい」 と いわゆる名台詞を言うのですが、どうしても全体にスケール感が無い為、実感の無い残念な台詞になってしまった。
あの1年の旅を2時間チョイで表現するのは無理があったのでしょうねぇ。
ちなみにTwitter上では好評な意見も多いので、良作の部類に入るのかもしれない(?)
ここまで書いても、書き足りないほどツッコミ入れたくなるのは、"ヱヴァンゲリヲン 新劇場版"を知っているが故でしょうかね?(笑) 願いが叶うなら、庵野監督が時間と金をたっぷりかけて作った「宇宙戦艦ヤマト」を見てみたいものです。(ところでエヴァQまだー?)

2 件のコメント:

  1. まっアニメを実写化して面白かった試しが無いってのはわかってたから
    はじめは興味なかったんだけど、TVやらtwitter見てて『もしかして?』と思っちゃったのが失敗でした(;´Д`)
    映画見て初めて金返せっておもったわ(笑)

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  2. ヤマト見たんだ?
    チャレンジャーですね。
    僕が愛読してる映画評でもダメ出しされてます。
    内容はグダグダで、キムタクのブランドだけで見せてるって。
    キムタクが嫌いな僕にとっては、完全に守備範囲外っす。
    庵野さんのヤマトは、たしかに興味ありますね~。

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